年齢を重ねるごとに気になってくる、肌の悩みの代表格とも言えるシミ。
シミは一度できてしまうとなかなか自力では消せず、「シミを消したくて日々シミ取り方法を調べている」という人も少なくないですよね。
そこで、今回はシミで悩む人のために、ネットで話題となっている『8日間自力でシミを取った私の記録』という謎の情報やシミ取りを自宅でする方法についてご紹介します。
▼この記事で紹介していること
シミ取りレーザーや、皮膚科での治療方法なども紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の監修医師 | |
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小林 亮太 先生 |
■経歴 2019年 鹿児島大学医学部 卒業 2021年 初期臨床研修終了 2021年 大手美容クリニック入局 2023年 美容クリニック院長 2024年5月 横浜(みなとみらい)で 新規開業の美容皮膚クリニック院長予定 |
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■所有資格 ・日本抗加齢学会 ・日本美容皮膚科学会 ・日本内科学会 ・カスタマイズ治療研究会 |
『8日間自力でシミを取った私の記録』とは?
『8日間自力でシミを取った私の記録』の正体とは、過去に販売されていたシミ取りについての情報商材です。
今は販売されていませんが、SNSなどでは「あやしい」「危ない」という口コミもあるほど、一時期話題となったようですよ。
8日間 自力でシミを取った私の記録とは、あぶない情報商材。引用元:X-@DogkiraKira
もう販売されておらず、あまり詳細についても語られていないため、『8日間自力でシミを取った私の記録』の詳細は不明です。
しかし、口コミによると、この商材の大筋は「誰でもすぐに手に入るある物を使って、8日間でシミを取る方法」だったそう。
自力でシミを取ること自体が難しいこと、肌のターンオーバーは28日程度の周期で行われることを考慮すると、『8日間自力でシミを取った私の記録』のシミ取り方法はあまり現実的ではなかったことが予想できますね。
シミ取りを自宅でセルフケア|顔のシミを自分で取る方法は?
ネットを見てみると、以下のような方法で「セルフでシミ取りケアを頑張っている」という口コミが複数見られます。
重曹や米のとぎ汁で、本当にシミが取れるのでしょうか。
これらのアイテムを使ったシミ取りのセルフケア方法や、効果についての口コミをご紹介します。
重曹でシミが取れる?
重曹でシミを取る方法はSNSを中心に話題になっていて、「試した」という人も多くいます。
実際に重曹によるシミ取りでシミが取れた人もいるようですが、医師からは全く推奨されておらず、むしろ危険性の高い方法と言えます。
重曹を肌に乗せることにより赤みが出て、さらにその赤みが消えないという症状に悩まされている方が多くいます。
残った赤みは現状取る方法がほとんどなく、顔に重曹を使用するのは非常に危険だということが分かります。

重曹によるシミ取りで赤みが取れなくなり、クリニックを受診する方が増えています。自宅でのシミ取りは失敗するとその後の治療が大変になるため、絶対に行わないようにしてください。
米のとぎ汁でシミが消えた?
自分でシミ取りをしようと挑戦した人の中には、「米のとぎ汁で顔を洗う方法を試してみた」という人もいます。
米のとぎ汁でのシミ取りケアは以下の通りです。
▼米のとぎ汁を使ったシミ取り方法
- 米をといだら、米をザルにあげてとぎ汁を取り出す
- 米のとぎ汁で顔を洗う
- 水かぬるま湯で米のとぎ汁を洗い流す
上記の方法で洗顔をすると、ピーリング効果が期待できるという説があります。
お米のとぎ汁洗顔まじお勧め。毛穴の黒ずみ角栓綺麗にとれてツルツル肌。美白効果もある!ピーリングするよりお肌痛めん!クレンジングした後とぎ汁で洗顔するだけ!引用元:X-@mipporiii
米のとぎ汁洗顔をすると、「ピーリング効果で肌がツルツルになった」という口コミは見られましたが、「シミが消えた」という口コミはあまり見られませんでした。
▼米のとぎ汁を使ったピーリング方法を詳しくご紹介しています。

人によってはアレルギーを発症する可能性があること、また特にシミに対して効果的だという根拠が明確ではないため、この方法はあまりおすすめではありません。
顔のシミを自分で消す方法|ためしてガッテン式は本当?
シミを自力で消す方法は、NHKのためしてガッテンでも過去に特集されていたことがあるそうです。
ためしてガッテンで紹介されたシミ取り方法は以下の通りです。
▼ためしてガッテン式のシミ取り方法
- 皮膚科で処方されるイミキモドクリームを塗る
- 肌の摩擦を避ける
ためしてガッテンで紹介された上記の方法ですが、調査をしてみても効果についてはあまり良い口コミが見られませんでした。
イミキモドクリームは市販されておらず手に入りにくく、また肌の摩擦を避けるだけではシミを取ることは難しいですよね。
自力で顔のシミを消すのはやはり難しいのでしょうか。
SNSを見てみると、以下のようなシミ取り方法を試したという口コミも見られました。
シミ取りクリームやニベア、石鹸で本当にシミが取れるのでしょうか。
ひとつずつ詳しく見てみましょう。
シミ取りクリームで剥がれる?
シミ取りクリームと呼ばれるハイドロキノンが配合されたクリームは、ドラッグストアやネットでも購入が可能で、SNSでは「シミに効果を感じた」という口コミも見られます。
ハイドロキノンと1か月使用したところ、こめかみに合ったシミがきれいになくなりました。くれぐれも保湿剤を塗るときに全体に広がらないように注意することが重要。引用元:X-@DustySomerford
しかし、ハイドロキノンは少し刺激の強い薬のため、赤みやかゆみなどの副作用が起こる可能性があります。
ハイドロキノンはたしかに「シミ取りの効果を感じた」という口コミが多く見られる薬ですが、副作用の可能性を考えると皮膚科で相談してから使う方がいいでしょう。
(参考1):井立美容外科‐ハイドロキノンには副作用…

市販のシミ取りクリームは、肌に合わず「顔が真っ赤になってしまった」という口コミも…。肌に炎症が起きたらすぐに皮膚科を受診してくださいね。
ニベアでシミを取る?
SNSでは、「ニベアとあるものを混ぜたらシミが取れる」という噂が囁かれていますが、ニベアではシミを取ることはできません。
噂されている「あるもの」が一体何なのかは定かではありませんが、ニベアの公式Xは「混ぜて使わないでください」と明記しています。
「ニベアクリームと●●を混ぜるとシミが消える」という類の広告にニベア花王は一切関与しておりません。ニベアクリームを、他の製品と混ぜて使わないでください。引用元:X-@nivea_promo_jp
ニベアは保湿のためのクリームです。
肌のためには保湿は重要ですが、ニベアはシミとは関係がないものだと認識しておきましょう。
シミを消す石鹸とは?
ネットではシミ消し石鹸と謳われているものが販売されていますが、効果については「あまり変わらなかった」「効果がなかった」という口コミが複数見られました。
顔のシミ、私も切実!!シミ取り石鹸は効果なかったの。引用元:X-@yuzimino
シミ消し石鹸には、ピーリング効果のある成分やハイドロキノンが含まれているものが多く販売されているようです。
美容成分が配合された石鹸は、美容成分は肌に残るとは言われていますが、そもそもの役割は汚れを洗い流すもの。
しっかりと洗顔などのスキンケアを行って肌のターンオーバーを促すことは、シミを薄くするためにすごく大切ですが、「洗顔だけでシミ消しができる」とあまり期待はしすぎないようにしましょう。
シミ取りはエステでできる?
エステでは、シミにレーザーを当てる医療行為や、薬の処方などは行われません。
シミ取りに直接働きかける施術は、エステより皮膚科や美容クリニックがおすすめです。
シミ取りは、肝斑や老人性色素斑などシミの種類を医師に診てもらい、自分のシミに合った方法で治療をしてもらうことで初めて効果が期待できます。
エステではシミの原因の根本的な解決はできないため、注意してくださいね。
(参考2):PCE‐エステサロンでのシミ治療と…

エステでは、ピーリングやマッサージなど美容成分が肌に届きやすいように整えて、肌のターンオーバーを促すケアをしてもらえます。
シミ取りの自宅用レーザーとは?
最近では、ネットを中心に自宅用のシミ取りレーザーが販売されていますよね。
しかし、自宅用のシミ取りレーザーは、美容クリニックと同じパワー・効果のあるレーザーを出すことはできないようです。
クリニックのレーザー治療はレーザー光線でメラニン色素を破壊します。その一方、自宅用のレーザー美顔器は肌を活性化させてターンオーバーを促進し、徐々に肌質を改善していく治療法です。引用元:アイシークリニック‐シミ取りレーザーとは?
自宅用レーザーはシミの原因に直接働きかけるものではなく、刺激を与えて肌の細胞を活性化し、ターンオーバーを促すもの。
シミに本当に効果のあるレーザーを、自宅用の機械で出すのは難しいということは認識しておきましょう。
お金をかけずにシミを消す方法は?
お金をかけずシミを消すことは、残念ながらとても難しいと言えるでしょう。
肌の状態を改善し、シミを薄くすることはできるかもしれませんが、相当な時間と根気が必要です。
自宅では、基本のスキンケアに加えて以下で紹介するケアをしっかり行い、シミを増やさない努力をしましょう。
▼シミを増やさない方法
- 紫外線対策を徹底する
- 美白用の基礎化粧品を使う
- 食生活に気を配る

シミを増やさないためには、ビタミンCやA、Eが多く含まれている食材を取り入れたり、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸が配合された化粧品を使ったりするのがおすすめです。
顔のシミを自分で取る方法の結論|市販&セルフはリスク大
顔のシミ取りは、市販のシミ取りクリームやセルフのシミ取りレーザーなど、さまざまな方法があると言われていますよね。
しかし、上記でご紹介したように、市販のクリームは赤みや炎症を引き起こしてしまったり、セルフでは十分な効果が得られなかったりと、やはり自力でシミ取りをするのは難しいと言えますね。
シミを消したい人は、自力で消そうと思わず、美容クリニックで相談するのがおすすめです。
以下では、皮膚科・美容クリニックでのシミ取り方法をご紹介します。
シミ取りの皮膚科での治療方法
皮膚科では、主に3種類の方法でシミ取りの治療が行われます。
シミ取りレーザーはSNSなどでも「効果が絶大!」と話題になっていたこともあるため、「シミ取りといえばレーザー」と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、シミの種類によってはレーザーが打てない場合もあるようです。
皮膚科の治療について詳しく見てみましょう。
①シミ取りレーザー
シミ取りレーザーは、ピコレーザー・YAGレーザーなどのレーザーを使用し、シミの根本的な原因であるメラニン色素を破壊するという方法でシミにアプローチします。
(参考3):アイシークリニック‐シミ取りレーザーとは?
シミ取りレーザーを病院で打ってもらったら3回くらいで2万円もかからずシミ消えたからマジでコスパ良い。シミ取りクリームとか買わずに速攻で病院行くべき。ゴムで弾かれるくらいの痛みがあるけど2か月くらいでシミ消えて最高。引用元:X-@eeuxxv
口コミを見てみると、「シミ取りレーザーはマジでコスパいい」「シミが消えてきれいになった」という声がとても多く見られました。
皮膚科にもよりますが、安ければ15,000円程でシミが取り放題になるプランもあるようです。
しかし、皮膚科を受診してみて、シミの正体が「肝斑」だと診断された部分はレーザーを打つことができず、別の治療法を勧められることがあります。
肝斑だとしたらレーザーできないって言われました。悪化する可能性があるそうで…できる病院もあるのかな。美白剤みたいな塗薬とトランシーノっぽい名前(忘れちゃった)の内服薬で治すんだと思います。引用元:X-@1206moguko
通常のシミだとレーザー照射後、2〜3週間のダウンタイムを経てシミが取れます。
薄いシミだとレーザーが反応しづらいため、もう少し時間のかかる場合もありますが、レーザーであればほぼ確実にシミが取れるためシミがコンプレックスなら非常におすすめです。

シミ取りレーザーは即効性のあるシミ取り方法ですが、レーザー照射時に輪ゴムで弾かれたような痛みを伴います。シミが肝斑だと診断された人や「痛いのはこわいな」と思う人は、以下で紹介するシミ取り方法を試してみてください。
②ハイドロキノンクリーム・トレチノイン
ハイドロキノンクリームとトレチノインを組み合わせるとピーリング効果を発揮し、シミ取りの効果が期待できます。
ハイドロキノン美容皮膚科で処方されて効果あったため同じ効果期待して購入。レチノール配合されているので肌むけなど赤くならないよう薄く塗って使用中。翌日以降肌のトーンが違うので効果実感してる。引用元:X-@HartleySharleen
トレチノイン&ハイドロキノン使い始めたら、2か月弱で肝斑がほぼ消失して感動!最初は皮剥けと赤みがちょっと辛かったけど慣れるしマスク生活なので見た目もあまり気にならず。引用元:X-@para70
ハイドロキノンクリームは単体だと炎症やスレによる色素沈着に対して処方されます。
また、肝斑含めて使用できるトランサミンの外用薬(TAクリーム)も処方される場合があります。

上記でもご紹介したように、ハイドロキノンは肌にとって少し刺激が強い成分。皮膚科の指示に従って使用し、副作用が出てしまった場合も皮膚科で相談してくださいね。
③ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、薬を塗って角層の上層部を剥がれやすくする美容施術です。
一般的にシミ取りには使用されず、ニキビやニキビ跡の治療に用いられます。
シミと思いクリニックを受診したものの、実は色素沈着が原因というケースも多く、そういった場合に勧められる方法です。
(参考4):湘南美容クリニック‐ケミカルピーリング
『ケミカルピーリング良いよ』と教えてもらった。1回5,000円くらいでできるし、1回で効果も感じられてコンシーラーで隠す必要ないほど透明感のある肌になれた!引用元:X-@igalab_

ケミカルピーリングは、肌質改善の効果が期待できるため、色素沈着だけではなくニキビやくすみが気になる人にもおすすめですよ。
シミ取りの皮膚科治療|保険適用になるには?
シミ取りの治療は、美容目的の場合は保険が適用されません。
しかし、皮膚科を受診してみて、外傷性色素沈着、太田母斑、異所性蒙古斑などがシミの原因となっている場合は保険が適用されるようです。
(参考5):eye’m(アイム)目元専門の美容整形メディア‐皮膚科のシミ取り…

シミが気になる人は、まず皮膚科でシミの原因を診てもらいましょう。保険適用で治療できる可能性があります。
まとめ
この記事では、「自力でシミ取りはできるのか」についてや、皮膚科でのシミ取り方法についてご紹介しました。
- 自力でシミ取りするのは難しい
- 『8日間自力でシミを取った私の記録』は情報商材で、現在は売られていない
- シミ取りは皮膚科・クリニックでするのがおすすめ
- 皮膚科ではレーザー、ハイドロキノンクリーム、ケミカルピーリングでシミ取りが可能
- 保険適用になるシミもある
シミ取りクリームやシミ消し石鹸などで、自力でシミ取りをするのはとても難しいため、シミが気になる人は自力で消そうとせず皮膚科を受診するのがおすすめです。
皮膚科では、即効性のあるレーザーや、痛みのないハイドロキノンクリーム、ケミカルピーリングなど自分に合った方法でシミを取ってもらえます。

シミの原因によって治療方法が変わるため、シミに悩む人はまずは皮膚科で相談しましょう。
▼参考にしたページ一覧
(参考1):井立美容外科‐ハイドロキノンには副作用…
(参考2):PCE‐エステサロンでのシミ治療と…
(参考3):アイシークリニック‐シミ取りレーザーとは?
(参考4):湘南美容クリニック‐ケミカルピーリング
(参考5):eye’m(アイム)目元専門の美容整形メディア‐皮膚科のシミ取り…
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