ニキビ跡やクレーター肌、毛穴などにお悩みがある方の中には、ポテンツァやダーマペンの施術を検討している方もいるかと思います。
しかし、「効果に違いはある?」「痛みの感じ方は違うの?」と、どっちがいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ポテンツァとダーマペンの効果や痛み、値段、ダウンタイムなどの違いを比較し、それぞれの特徴を解説していきます。
▼この記事に書いてること
また、ポテンツァ1回にはダーマペン何回分の効果があるのかや両方の併用は可能か、フラクショナルレーザーとの違いについても解説します。
この記事の監修医師 | |
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小林 亮太 先生 |
■経歴 2019年 鹿児島大学医学部 卒業 2021年 初期臨床研修終了 2021年 大手美容クリニック入局 2023年 美容クリニック院長 2024年5月 横浜(みなとみらい)で 新規開業の美容皮膚クリニック院長予定 |
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■所有資格 ・日本抗加齢学会 ・日本美容皮膚科学会 ・日本内科学会 ・カスタマイズ治療研究会 |
【比較表】ポテンツァとダーマペンの違い
ポテンツァとダーマペンには、以下のような違いがあります。
比較項目 | ポテンツァ | ダーマペン |
---|---|---|
施術方法 | マイクロニードル治療 +高周波(RF)照射 |
マイクロニードル治療 |
効果 | ・ニキビ・ニキビ跡改善 ・クレーター改善 ・毛穴の開きの改善 ・肝斑の予防・改善 ・赤ら顔改善 ・シワ改善 ・肌の引き締め ・リフトアップ |
・ニキビ・ニキビ跡改善 ・クレーター改善 ・毛穴の開きの改善 ・ハリ・ツヤを与える ・シワ改善 ・シミ・くすみの改善 |
痛み | 痛みは少ない~強い痛み | 耐えられる程度の痛み |
ダウンタイム | 数日~1週間 | 1週間~2週間 |
値段相場 | 約30,000円~100,000円 | 約15,000円~30,000円 |
施術回数 | 3回程度 | 5回程度 |
ダーマペンの治療ではマイクロニードルのみを使用しますが、ポテンツァではマイクロニードルに加えて高周波の照射もおこなうため、肌表面の治療だけでなく肌の引き締めやリフトアップにも効果を期待することが可能です。
また、高周波を照射するポテンツァの方がダーマペンよりも比較的強い痛みを感じることが多いですが、ダウンタイムの症状は軽く期間も短くなります。

施術料金は、ポテンツァの方がダーマペンよりも高くなりますが、少ない施術回数で効果を実感できるのはポテンツァです。
ポテンツァとダーマペンの施術方法
ダーマペンとは、マイクロニードル(細い針)で肌に微細な穴を開けることで肌の自己治癒力を活性化し、コラーゲンの生成を促す治療法です。
ポテンツァに関しては、ダーマペンと同じマイクロニードル治療に加えて、針先から高周波(RF)を照射することで熱エネルギーを発生させ、ダーマペンよりも肌の深部まで働きかけて肌の自己治癒力の活性化とコラーゲン生成を促します。
ポテンツァの施術方法
ポテンツァとは、マイクロニードルで肌に微細な穴をつくり、さらにそこに高周波を照射することで肌の深層部まで熱エネルギーを与える治療法です。
マイクロニードルと熱エネルギーによってダメージが加わった肌は、肌を修復するために自己治癒力が活性化しコラーゲンなどの生成も促されます。
さらに、ポテンツァの独自システムであるドラッグデリバリー機能で薬剤を直接肌に注入することも可能です。
また、ポテンツァは目的や症状に合わせてチップを使い分けることもできます。

チップの種類の一つには、ダイヤモンドチップという針がついていないタイプもあり、2種類の高周波の使用によって肌の表面から深層部にまで均一に熱エネルギーを照射し、肌の引き締めやリフトアップにも効果を発揮します。
ダーマペンの施術方法
ダーマペンは、マイクロニードルによって肌にいくつもの微細な穴を開けることで、肌の自己治癒力の活性化・コラーゲン生成の促進をおこなう治療法です。
ダーマペンで使用する針の長さを調整することで、さまざまな肌状態・目的に合わせた治療をおこなうことができます。

また、ダーマペンの施術後に薬剤の塗布をすることで、肌に開いた微細な穴から薬剤をより深くまで浸透させることも可能です。
ポテンツァとダーマペンの効果|毛穴・クレーターは?
ポテンツァとダーマペンはともに、肌の自己治癒力の活性化・コラーゲン生成を促すことが可能であるため、主にニキビやニキビ跡・クレーター肌の改善、毛穴の引き締め、シワ改善などの効果を期待することが可能です。
さらにポテンツァに関しては、マイクロニードルと高周波照射を合わせておこなうため、上記の効果に加えて肌のタイトニングにも効果が期待できます。
ポテンツァの効果
ポテンツァには、主に以下のような効果が期待できます。
- ニキビやニキビ跡・クレーター肌の改善
- 毛穴の開きの改善
- 赤ら顔改善
- 肝斑の予防・改善
- シワ改善
- 肌の引き締め・リフトアップ
マイクロニードルと高周波の照射によって自己治癒力が活性化された肌は、修復の過程でニキビ跡やクレーター、毛穴の開きを改善します。
また、赤ら顔や肝斑のそれぞれの原因となっている箇所に直接高周波を照射することで、症状を改善することも可能です。

他にも、施術によるコラーゲン生成の促進や肌の引き締めによって、シワ改善やタイトニングの効果を期待することもできます。
ダーマペンの効果
ダーマペンには、主に以下のような効果が期待できます。
- ニキビやニキビ跡・クレーター肌の改善
- 毛穴の開きの改善
- 肌にハリ・ツヤを与える
- シワ改善
- シミ・くすみの改善
ダーマペンの施術によって肌の自己治癒力が活性化されることで、ニキビやニキビ跡・クレーター、毛穴の開きなどの改善が期待できます。
さらにコラーゲン生成が促進されることで、肌のハリ・ツヤやシワ改善に効果を期待することも可能です。

また、肌のターンオーバーが整うことでシミやくすみを改善することもできます。
ポテンツァとダーマペンの痛み
ポテンツァは針を指すときの痛みに加えて、高周波を照射したときの熱の刺激も伴うため、ダーマペンと比べるとポテンツァの方が痛みが強いと感じる方が多いようです。
初ポテンツァしてきた。ダーマペンよりやっぱり痛い!引用元:X-@goronzoku48
しかし、痛みの感じ方には個人差があるため、中には「ダーマペンのほうが痛い」と感じる方も。
久しぶりにダーマペンやったら痛すぎてしぬwwwポテンツァより痛いです。引用元:X-@continued_TZK

痛みの強さに心配される方も多いかと思いますが、ポテンツァとダーマペンの施術時は麻酔クリームが使用できることも多いです。
ポテンツァの痛み
ポテンツァの施術では、針を刺す痛みに加えて高周波を照射したときに発生する熱の刺激も伴うため、強い痛みを感じる方が多いようです。
しかし、痛みの感じ方には個人差があるだけでなく、施術箇所や使用するチップによっても痛みの感じ方は大きく異なります。
例えば、鼻や額、顎など骨に近い部分を施術する場合は痛みを感じやすいです。

しかし、針のついていないダイヤモンドチップを使用する場合は、針を刺すことがないため痛みを大幅に軽減することができます。
ダーマペンの痛み
ダーマペンの痛みの感じ方には個人差があると言えますが、ポテンツァと比較するとダーマペンの方が痛みが少ないと感じる方が多いようです。
しかし、ダーマペンの施術では症状や目的によって針の長さを変えるため、使用する針の長さによって痛みは変わってきます。

クレーター肌の改善などで肌の深層部から治療をする必要がある場合は、長い針を使用するため痛みも感じやすくなるでしょう。
ポテンツァとダーマペンのダウンタイムの違い
ダウンタイムに関しては、ダーマペンよりもポテンツァの方が症状は軽く、期間も短いのが特徴です。
ポテンツァのダウンタイム症状の出方には個人差がありますが、内出血・赤みや腫れ、ヒリヒリ感、かさぶたなどの症状が数日から1週間程度生じる場合があります。
またダーマペンに関しても症状・期間には個人差がありますが、ポテンツァと同様の症状が1週間~2週間程度の期間続くことが多いです。
ポテンツァのダウンタイム
ポテンツァは、皮膚への負担が少なくダウンタイムが短いのが特徴です。
ただし、まったくダウンタイムがないというわけではなく、以下のような症状が出る場合があります。
- 内出血
- 赤み
- 腫れ
- ヒリヒリ感
- かさぶた
- ほてり など
上記の症状は、施術直後から発生し数日~遅くても1週間以内におさまることがほとんどです。

また、洗顔や入浴、メイクも翌日から可能です。
ダーマペンのダウンタイム
ダーマペンのダウンタイムには、以下のような症状が出ることが多いです。
- 内出血・点状出血
- 赤み
- 腫れ
- 痛み
- ほてり
- 色素沈着 など
また上記の症状は、1週間程度でおさまることがほとんどです。
しかし、クレーター肌の改善などで針を肌の奥深くまで到達させた場合は、最長で2週間程度のダウンタイムが生じる可能性があります。

ダーマペンのダウンタイムを少しでも短くするために、肌の摩擦や体温が上がる運動、刺激の強い化粧品の使用などはできるだけ避けるようにしましょう。
ポテンツァとダーマペンの値段&回数
ポテンツァとダーマペンのそれぞれの値段相場と効果実感までの施術回数を以下にまとめました。
比較項目 | ポテンツァ | ダーマペン |
---|---|---|
値段 (1回) |
約30,000円~100,000円 | 約15,000円~30,000円 |
回数 | 3回程度 (クレーター肌改善 には5~10回程度) |
5回程度 (クレーター肌改善 には10回以上) |
ポテンツァの値段相場が約30,000円~100,000円なのに対して、ダーマペンは約15,000円~30,000円と、料金はダーマペンの方がポテンツァより安くなります。
しかし、ポテンツァは3回程度の施術で効果を実感できることが多いですが、ダーマペンは5回程度と、ポテンツァと比べると効果実感までに回数が必要です。
ポテンツァの値段&回数
ポテンツァの値段相場は、1回の施術で約30,000円~100,000円です。
しかし、クリニックの違いや治療の目的、施術部位、使用するチップや薬剤の種類によって値段は大きく異なります。
施術回数に関しては、浅いニキビ跡や毛穴、赤ら顔など皮膚の浅い部分の改善をおこなう場合は3回程度、クレーター肌など肌の深い部分を改善する場合は5~10回程度で効果が実感できることが多いです。

また、施術は4~6週間に1回の間隔で受けるのがよいでしょう。
ダーマペンの値段&回数
ダーマペンの値段相場はクリニックによっても大きく異なりますが、1回の施術で約15,000円~30,000円です。
また、施術部位や機器の種類によっても施術料金は変わります。
施術回数に関しては、大体5回程度で効果を実感できることが多いですが、深いニキビ跡やクレーター肌の改善には10回以上の回数が必要となる場合も多いです。

施術間隔は、大体1ヶ月に1回おこなうのがよいでしょう。
ポテンツァはダーマペン何回分?
ポテンツァは、マイクロニードルの使用に加えて高周波の照射もおこなうため、1回の施術でダーマペンの4~5回分に相当する効果が得られると言われています。
そのため、ポテンツァの方がダーマペンよりも少ない施術回数で効果を実感することが可能です。
ポテンツァ・ダーマペン・フラクショナルレーザーはどれがいい?
ポテンツァとダーマペン、フラクショナルレーザーは、どれもニキビ跡やクレーター肌、毛穴などの改善に効果のある治療法ですが、それぞれにメリット・デメリットがあるためどれがいいかを一概に言うことはできません。
そのため、以下の比較を参考にして希望に合った治療方法を選ぶのがおすすめです。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ポテンツァ | ・肌の負担が少なく、 ダウンタイムが短い ・3回程度の施術で 効果が実感できる |
料金が高い |
ダーマペン | ・料金が比較的安い ・クレーター肌の 改善に対して 高い効果を期待できる |
効果を実感する ために5~10回の 施術が必要 |
フラクショナル レーザー |
毛穴縮小や肌質改善 の効果が期待できる |
・痛みが強い ・クレーターへの 効果が弱い |
フラクショナルレーザーは、毛穴縮小や肌質改善が期待できますが、痛みを感じやすいのはデメリットとなります。
そのため、肌への負担やダウンタイムが少ないながらもしっかり効果を実感したい方にはポテンツァがおすすめです。

クレーター肌への効果はダーマペンが最も効果を期待できます。求める効果に合った美容施術を選ぶことが最も大切ですが、自己判断では誤った施術を選ぶ可能性があるため、詳しくは医師に相談してください。
ポテンツァとダーマペンは併用できる?
ポテンツァとダーマペンの施術を同じ日に受けることはできませんが、治療を併用することは可能です。
ただし、そもそもポテンツァはダーマペンのもつマイクロニードル治療に高周波治療をかけ合わせたダーマペンの進化版のような治療法になるため、「高周波の効果も実感したい」という場合はポテンツァを選ぶのがおすすめと言えます。

もしポテンツァとダーマペンを併用する場合は、施術を受ける間隔を1ヶ月以上はあけるようにしましょう。
まとめ:ポテンツァとダーマペンはどっちがいい?
▼【比較表】ポテンツァとダーマペンの違い
比較項目 | ポテンツァ | ダーマペン |
---|---|---|
施術方法 | マイクロニードル治療 +高周波(RF)照射 |
マイクロニードル治療 |
効果 | ・ニキビ・ニキビ跡改善 ・クレーター改善 ・毛穴の開きの改善 ・肝斑の予防・改善 ・赤ら顔改善 ・シワ改善 ・肌の引き締め ・リフトアップ |
・ニキビ・ニキビ跡改善 ・クレーター改善 ・毛穴の開きの改善 ・ハリ・ツヤを与える ・シワ改善 ・シミ・くすみの改善 |
痛み | 痛みは少ない~強い痛み | 耐えられる程度の痛み |
ダウンタイム | 数日~1週間 | 1週間~2週間 |
値段相場 | 約30,000円~100,000円 | 約15,000円~30,000円 |
施術回数 | 3回程度 | 5回程度 |
今回は、ポテンツァとダーマペンの違いを比較し、それぞれの特徴について解説しました。
ポテンツァとダーマペンには、”マイクロニードルを使用している”という共通点がありますが、施術方法や期待できる効果、痛み・ダウンタイム、値段などには違いがあります。
そのため、「マイクロニードルを使用した施術を受けてみたい」「ニキビ跡や毛穴を改善できる施術を検討している」という方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
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